2007年7月25日水曜日

野球漫画の歴史

野球漫画の歴史

* 『父の魂』(貝塚ひろし) - バット職人の漫画から野球漫画になった。

* 『ミラクルA』(貝塚ひろし) - 覆面選手が登場する。

* 『ちかいの魔球』(1961年、ちばてつや) - 『巨人の星』以前の魔球漫画。『巨人の星』の物語世界はこの作品の影響を大きく受けている。

* 『黒い秘密兵器』(1963年、福本和也・一峰大二) - 同じく『巨人の星』以前の魔球漫画。魔球は「秘球」と呼ばれ、ボールが黒くなったり光ったり上下2段に分かれて分身するなど、後の『巨人の星』や『侍ジャイアンツ』はむしろ地味に見えるほど。野球を舞台にした忍者漫画と言える。

* 『スポーツマン金太郎』・『背番号0』(寺田ヒロオ)

* 『巨人の星』(1966年、梶原一騎・川崎のぼる) - いわゆる「スポ根(スポーツ根性)」ものとして、野球漫画のみならず、日本の漫画という枠組みでも代表的な作品。少年からプロ野球に至る主人公の成長、魅力的なライバルとの関係に加え、「魔球」を有名なものとし、以後の作品に大きな影響を与えた。「大リーグボール養成ギプス」、「父親の卓袱台ひっくり返し」、「木の陰から見守る姉」など、パロディ的扱いも含めて広く知られている。

* 『男どアホウ甲子園』(1970年、水島新司)

* 『少年ジャイアンツ』(ちばてつや) - 南信一率いる少年ジャイアンツは高校球団やハワイチームと対戦する。南はハワイ一軍のバッターを全て三振に討ち取るが、肩に無理がかかり再起不能になる。その後、巨人軍の左腕ピッチャーとして復帰する。

* 『侍ジャイアンツ』(1971年、梶原一騎・井上コオ) - 『巨人の星』の「魔球」を更にパワーアップしたような奇想天外な作品。アニメ版の方が痛快な印象。本作に登場する「魔球」は、実際にはほとんどがボークである。

* 『アパッチ野球軍』(1971年、花登筺・梅本さちお)

* 『アストロ球団』(1972年、遠崎史朗・中島徳博) - 舞台は日本のプロ野球だが、魔球や超ファインプレイなど、通常の人間の身体能力を超えた「超人」チームによる野球を描く。

* 『ドカベン』(1972年、水島新司) - 高校野球漫画の代表的な作品。主人公チームだけでなく、多数のライバルチームにも魅力的なキャラクターを配し、物語に広がりを与えている。長期に渡る連載で、続編『大甲子園』、『ドカベン (プロ野球編)』などへも続いている。作者の水島新司は、他にも有名な野球漫画を多数発表しており、野球漫画の第一人者と言われる。

* 『キャプテン』(1972年、ちばあきお) - 中学野球の代表的作品。努力と成長の正統派の物語。

* 『プレイボール』(1973年、ちばあきお) - キャプテンの人気を受けての続編的な作品。

* 『あぶさん』(1973年、水島新司) - プロ野球を舞台とする、一般向け(大人向け)漫画。主人公チーム以外に、実在のプロ野球のチームと選手が多数活躍し、プロ野球ファンにとって楽しめる作品。実世界と時間が同じであるにもかかわらず、30年以上に渡る長期連載である。

* 『1・2のアッホ!!』(1975年、コンタロウ) - それまで、スポ根シリアスものがほとんどだった野球漫画にギャグを持ち込んだ作品。

* 『すすめ!!パイレーツ』(1977年、江口寿史) - プロ野球の落ちこぼれ球団をメインとしたギャグ漫画。『1・2のアッホ!』とともに、野球ギャグ漫画というジャンルを確立した作品。

* 『がんばれ!!タブチくん!!』(1977年、いしいひさいち) - 阪神タイガース選手(当時)の田淵幸一をモデルとした主人公の4コマ漫画。ギャグ漫画であり、その他のキャラクターにも実在のプロ野球選手をデフォルメして配置している。内容は野球の試合などにとどまらず、キャラクターの言動で笑いにつなげている。野球4コマ漫画の開祖とも言える。

* 『リトル巨人くん』(1978年-1986年、内山まもる) - 小学生がプロ野球で活躍する低年齢層向けの作品。

* 『4P田中くん』(七三太朗・川三番地) - 素人なのに人違いで野球の名門高校に入学してしまった主人公の成長物語。

* 『タッチ』(1981年、あだち充) - 野球部の高校生が主人公であるが、野球が全てではなく、あくまでも高校生活の一部であるような扱いとした作品。漫画としても、野球が全てではなく、ジャンルとしては「学園漫画」や「青春漫画」と言ってもよいかもしれない。スポ根に代表されるいわゆる硬派の野球漫画とは違い、ある種のいい加減さも含んだ主人公が読者の共感を得、人気作となった。

* 『甲子園の空に笑え!』(1984年、川原泉)- 「花とゆめ」に掲載された少女漫画。それまでの野球漫画を読みなれた読者からするとあまりにも異質な作品である脱力系とでも呼ぶべき作品。女性監督広岡真理子率いるあまりやる気のない田舎の高校野球部が周囲の勘違いの中あれよあれよと言う間に勝ち上がっていく様の中に独特の面白さがあり、凡百の作家ではない川原泉の才能が光っている。また、本作には女性だけのプロ野球球団メイプルズの監督に広岡真理子が指名される「メイプル戦記」という続編が存在する。本作に登場する理屈っぽい亀山(似た選手)や新庄(に似た選手)が時代を感じさせる。

* 『わたるがぴゅん!』(1984年-2004年、なかいま強)- 強烈な個性を持つキャラクターと必殺技が売りの野球漫画。地味に20年もの間、連載が続けられた。

* 『県立海空高校野球部員山下たろーくん』(1986年-1990年、こせきこうじ)- 週刊少年ジャンプの黄金期を支えた高校野球漫画。週刊コミックバンチにて『株式会社大山田出版仮編集部員 山下たろーくん』など続編も連載された。

* 『かっとばせ!キヨハラくん』(1987年-1994年、河合じゅんじ)-西武ライオンズをモデルとした球団「西部(せいぶ)ライアンズ」に所属するキヨハラ(清原和博がモデル)を主人公とした少年向き漫画。月刊コロコロコミックで連載された。その後、後編として「ゴーゴー!ゴジラッ!!マツイくん」や「モリモリッ!ばんちょー!!キヨハラくん」も描かれた。

* 『ミラクル・ジャイアンツ童夢くん』(1989年、石ノ森章太郎) - 小学生がプロ野球で活躍する話。

* 『逆境ナイン』(1989年、島本和彦) - 熱血を描く学園野球漫画。2005年に実写映画化された。続編に『ゲキトウ』。

* 『H2』(1992年、あだち充) - 2人のヒーロー(Hero)、国見比呂(Hiro)、橘英雄(Hideo)と2人のヒロイン(Heroine)古賀春華(Haruka)、雨宮ひかり(Hikari)。Hの頭文字を持つ4人の高校3年間を描いた青春野球漫画。あだち充らしく、野球を媒体に、恋愛、友情などをテーマにした青春物語。アニメ化、実写ドラマ化された人気作品。

* 『やったろうじゃん!!』 (1991年- 1996年、原秀則) - 表向き甲子園を目指す新設私立高校の高校野球マンガだが高校野球界の暗部にも焦点をあてている。

* 『ササキ様に願いを』(1993年-1999年、2004年みずしな孝之) - 横浜ベイスターズ(当時)の選手で、“守護神”と称される佐々木主浩を主人公とした4コマ漫画。上述の『がんばれ!!タブチくん!!』と同様に、実在のプロ野球選手を登場人物とし、性格や外見的特徴を大きくデフォルメして描いている。実際に野球界で起こった出来事などもネタとして取り入れていた。連載は佐々木がメジャーリーグに移籍した1999年まで続き、2004年に佐々木が横浜に復帰すると期間限定で復活した。単行本も第6巻+1巻まで発行されるなど人気のある作品となった。

* 『MAJOR』(1994年-、満田拓也)- 主人公のリトルリーグからメジャーリーグまでの成長を描いた壮大な作品。連載開始から13年経った今でも続けられており、野球漫画の中でも指折りの長寿作である。

* 『ストッパー毒島』(1996年-1998年、ハロルド作石)-日本のプロ野球、特にパ・リーグを題材にした作品。架空のキャラクターと実在の選手とのマッチングが絶妙で、プロ野球ファンから高い支持を得ている。

* 『ONE OUTS』(1998年-2006年、甲斐谷忍)- 投手でありながら剛速球も変化球も投げられない草野球出身の主人公がプロを相手に戦っていく、野球漫画のアンチテーゼとして書かれた作品。

* 『鉄腕ガール』(2000年-2002年、高橋ツトム)- 戦後存在した女子プロ野球に題材をとった作品。

* 『スカウト誠四郎』(2001年-2003年、三田紀房) - 広島東洋カープの新米スカウト誠四郎を主人公にした作品。同作者の甲子園へ行こう、クロカンと同時期にイブニングにて連載された。野球漫画に未だ可能性が眠っていることを示したが打ち切り。

* 『Mr.FULLSWING』(2001年-2005年、鈴木信也) - 高校野球を舞台にして「スポ根」をネタにしたギャグ野球漫画。

* 『おおきく振りかぶって』 (2003年-、ひぐちアサ) - ジャンルとしては正統派に分類されるが、主人公である投手の弱気で卑屈といったこれまでの野球漫画の主人公においてまず考えられない性格やスポーツ心理学・各選手の感情の起伏などといったメンタル面に特に比重を置く事などから「全く新しいタイプの野球漫画」と評される。

* 『ラストイニング』 (2003年-、原作・神尾龍、監修・加藤潔、作・中原裕) - 主人公を監督にする事により試合だけでない高校野球の裏側を描いた作品。独自の練習方法や主人公の野球哲学など全体的に理論的かつ現実的でリアリティに優れるのが特徴。

* 『クロスゲーム』 (2005年-、あだち充) - 野球好きの幼馴染のヒロイン・月島若葉と、その幼馴染の影響で野球を始めた主人公・樹多村光の青春野球漫画。

* 『ダイヤのA』(2006年-、寺嶋裕二) - 強豪校への野球留学を肯定的に描いている。

* 『新約「巨人の星」花形』 (2006年-村上よしゆき) - 『巨人の星』の現代版リメイク。原作主人公の星飛雄馬のライバル・花形満の視点で描かれた作品。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

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